椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアとは何か②

    ヘルニアを知るにはまず背骨の構造を知るべし

    ヘルニアを理解するにあたって、まずは私たちの身体の中心である背骨について少し理解する必要があります。まず、背骨(脊椎)とは24個の椎骨が連なって成り立っています。そしてその椎骨と椎骨の間には「椎間板」と呼ばれているクッションの役割を果たすものがあります。この椎間板は「繊維輪軟骨」と「髄核」という二つの要素から成り立っており、柔らかい「髄核」を柔軟性の高い「繊維輪軟骨」が包み込む形となっています。皆さんの大好きな大福餅をイメージしてください。アンコが「髄核」でアンコを包み込む餅が「繊維輪軟骨」です。
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    ※上図ではヘルニアが脊髄から伸びる「末梢神経」に接触していますが、脊髄そのものに接触する場合もあり、実際は脊髄に直接接触する「後方突出」の方が一般的です。

    ヘルニアとは髄核が飛び出した状態

    ヘルニアとは大福餅の皮(繊維輪軟骨)が強い圧力で破れ、中のアンコ(髄核)が飛び出してしまった状態です。そして椎間板ヘルニアから生じる強い痺れ・痛みは飛び出した椎間板の髄核が抹消神経を束ねた脊髄を圧迫することで発症している「神経痛」なのです。この椎間板ヘルニアの症状が出ると、どうしても痺れの出てくる大腿部,臀部などの足の部分に問題があるのでは?と考えてしまいがちですが、足に異常はまったくないのです。そう、犯人は背中の脊椎にいるのです。

    簡単ヘルニアチェックで確認

    もしも、足の痺れ,臀部の痺れを自覚した際、まずは腰の上げ下げに痺れが連動しているかを確認してみてください。「痺れが酷くてとてもできない」という場合はまず椎間板ヘルニアと思って間違いないはずです。一番ポピュラーな方法は仰向けになって足をそろえ、左右どちらかの足をゆっくり90度まで上げてみてください。痺れが酷くて上げられない人はヘルニアの可能性が高いです。痺れではなく、「腰が抜けそうだ」といった症状の場合はぎっくり腰などの急性の炎症の可能性があります。
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