日本人に最も馴染みがある腰痛の症状といえばこのぎっくり腰でしょう。「魔女の一撃」と表現される程の激しい、突然の痛みは誰もが一度経験すると忘れる事ができません。
また、その激痛が数日間でまるで嘘のように引いていくのもぎっくり腰の特徴とされています。
瞬間的な過負荷 or 蓄積された疲労の大爆発
ぎっくり腰が起こる原因は主に二つです。「瞬間的な過負荷」か「蓄積された疲労の大爆発」です。前者は若年層のスポーツなどが引き金に、後者は主婦や社会人等に多く、長時間におよぶ同一姿勢の維持や細かい動きの継続による小さな疲労の積み重ねが引き金となる事が多いようです。
油断は椎間板ヘルニアを招く事も・・
ぎっくり腰は腰椎に起こる「椎間捻挫」です。ですので、しっかりと痛めてしまった腰椎に休息を与えれば問題はありません。問題は「ぎっくり腰だし」と甘くみて休息を与えなかった場合です。
弱った腰椎は弱まることの無い負荷に耐えかねて周囲の筋肉へ助けを求めます。最初は周囲の筋肉が助けてくれるので特に問題はありませんが、周囲の筋肉は常に自分の役割+腰の筋肉の役割を果たす事になるので当然、疲れるペースが早いのです。
そんな身体の事情を無視して、負荷を重ねていくと・・・・助けを求める筋肉までも疲れ果ててしまい、限界を超えた腰は「椎間板ヘルニア」を引き起こしてしまう場合があります。
実際、椎間板ヘルニアで悩んでいる人の多くは、最初は軽いぎっくり腰だったのです。そこでぎっくり腰と向き合わず、無理を続けた結果、「椎間板ヘルニア」を引き起こしてしまったのです。
椎間板ヘルニアで悩んでいる人は誰もが「あの時無理をしなければ・・・」と無理をした自分を嘆きます。
「風邪は万病の基」と言いますが、「ぎっくり腰は各腰痛の基」といえます。ぎっくり腰を自覚した場合は無理せず、ぎっくり腰の段階で対処するのが最善です。
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