リンパ系は皮膚から始まっていて全体の70%が皮膚表面に集合しています。
そのため、リンパマッサージを行うにあたってもっとも意識すべき場所は皮膚の表層ということになります。
リンパ系は、毛細リンパ管→小リンパ管→集合リンパ管というような流れになっています。
毛細リンパ管では、結合組織からの水分やタンパクを小リンパ管へと運び、小リンパ管から集合リンパ管に運ばれます。
集合リンパ管には、弁と弁の間(lymphangion)が存在しリンパ液を一方向に運んでいます。
弁と弁の間では、自動的に収縮するシステムがあり、この中の圧が一定に達すると能動的に収縮を起こして、次の弁と弁との間へとリンパ液を押し出していきます。
この一連の動きは、自律神経、環状平滑筋の収縮などの内部刺激によって行われますが、適度な圧の皮膚への刺激(リンパマッサージ等)によっても促進されます。
つまり、皮膚へのトリートメントによって、リンパ管をリンパの流れに沿って引き伸ばすことで、
収縮頻度と強さを増すことができ、リンパ系の動きが活発化されるということです。